野口体操を推薦する
〜飛翔する野口体操〜
齋藤孝
日本語の根源を自分のからだの動きをとおして探求するという、
きわめて独創的な方法を編み出された野口三千三先生の
斬新な思想のエッセンスが本書にはぎっしり詰まっています。
私が大きな影響を受けた素晴らしい本です。
(野口三千三『野口体操・重さに貞く』 春秋社 の帯より)
竹内敏晴
こうした体操をやっていると、からだの感じ方が変わってきた。
野口さんが指摘するようなイメージを
そのまま感じることができない場合もあるけれども、
今まで自分で自分のからだをながめたり、
感じたりしたことが一度もなかったような気がしてくる。
あらためて「からだ」と出会った-という感じである。
(竹内敏晴『ことばが劈かれるとき』 思想の科学社)
三木成夫
アタマは人差指で押すだけでブラブラと揺れる。
この時は目玉も舌も、
はては脳味噌もいっせいにブラブラと力が抜けている。
私はそれを見た!
“内臓復興”のこれは出発点となろう。
そして後述の通り、心情発露の礎となろう。
体壁系がつっぱっておれば、絵筆も楽器もまるで動きがとれない。
上野の杜でこの体操の世界が三〇年の間、
息づいてきたことはまことにとうぜんのことといわねばなるまい。
(三木成夫『内臓のはたらきと子どものこころ』築地書館)
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